こんにちは、溝の口店の大友です。皆様には昨年も大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年は1月1日から大きな地震が起こり、多くの方々に影響があったかと思います。ニュースで被害の甚大さを知り、衝撃を受け言葉になりませんでした。お亡くなりになられた方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆様には一日も早い復興と安全な生活をお祈り申し上げます。
バーにおける一杯は、ある程度慣れた作り手や飲み手にとって、何気ない一杯であることが少なくないかもしれません。いつもと同じように作るハイボールやカクテル、特に時代屋では一日に何十杯、何百杯ものお酒を提供します。そこにドリンカーとしてカウンターに立つバーテンダーの姿は、さながらカクテルマシンのようでしょう。でも、私たちはそのグラス一つ一つに心を込めなくてはなりません。
もしかしたら、今自分が作る一杯が、そのお客様に提供する最後の機会かもしれない。私たちもいつまでもお酒を作れるとは限らないし、お客様もまたご来店いただけるとは限らない。そう考えたときに、たとえ忙しいときであっても、どんなカクテルも手を抜くことはできなくなります。その一杯がたとえ最後になったとしても、悔いの残らないよう、私たちは努めなくてはいけないのです。人は慣れてくると気を緩めてしまいがちですが、これからもその気持ちを忘れることなく、皆様にご満足いただける空間を作り上げたいと思います。
