人の心も紫陽花の色のように移ろいやすいもの。今回はそんな紫陽花にまつわるお話です。

梅雨の候、紫陽花の花が咲き誇る季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか。
時代屋オウンウェイ飯塚です。

梅雨、やっと関東も梅雨入りしましたね、今年は例年よりも大分遅いので、今年の夏の農作物が心配です…

さて、冒頭に出てきました「紫陽花」、花屋に勤めていたころ好きな花の上位でした。
土壌の酸性度によって変わる色。広がりをみせるガクアジサイ、三角コーンのようなカシワバアジサイ、小さい毬のような花を付けるテマリアジサイ、西洋アジサイはハイドランジアとも呼ばれガクが大きくボール状になり、ドライフラワーにしても楽しめる「秋色あじさい」はドライになるまでの変化もなってからも長く楽しめる1品です。
道端に紫陽花が咲きはじめ、通勤を彩り始めたころ、ふと、「紫陽花って結婚式に使っちゃいけない花、だったな」ということを思い出しました。
ただ、昔から諸外国では率先して使用されていたのです。
ましてや、紫陽花には「ブルー」がありますので、「サムシングブルー」として紫陽花のブーケを持つ花嫁の姿も多かったそうです。

その理由は「花言葉」にあるのですが…

久しぶりに「紫陽花」「結婚式」を調べてみるとびっくり…!

ネガティブなイメージはトップには出てくることなく、どの記事も幸せの象徴!と書いてあるじゃないですか(笑)
欧米か…!!

紫陽花の花言葉は小さい花が集まって咲く様子から「家族団らん」「絆」、その一方で「七変化」とも呼ばれる花の色の移り変わりから「移り気」「浮気」という意味も込められていました。ここまでくるとおわかりの方もいらっしゃるでしょう。欧米では前者が、日本では後者が主な意味として伝えられていたのです。
同じ花なのに見る人が変われば、、、見る環境が変われば、、、見る国が変われば、違う意味に捉えられてしまう。
その花はただそこにあるだけなのに。
そして時代が変われば、マイナスと思われていたものもプラスになる。
その花は依然、変わってはいないのに。
「人」とはそれだけ曖昧で、いい加減なのかもしれませんね。

ちなみに国花である「菊」も昔は仏花だからと忌み嫌われていました。
しかし、時代が変わるにつれ、学名の「マム」と呼ばれ、品種改良により見栄えのするものになり、今や「国花」でもあるからとウェディングやギフト用のブーケに使われることもあるのです。
今、環境に嘆く誰かも、正当な評価を得られない誰かも、意味もなく嫌われているかも、と思う誰かも、場所が変われば、時代が変われば、ただ当たり前の誰かかもしれません。

もしも、何かに疲れたら、いつでも時代屋がお待ちしております。
もしも、行き場のない感情に襲われたら、それでも時代屋がお待ちしております。
数々のバーテンダーが、各々の手法で、来たときより、帰るとき、少しでも気持ちが軽くなるように日々の営業に勤めております。

そんな私も、今宵、カウンターへのお越し、
お待ちしております(*^^*)