お久しぶりのブログ執筆でございます、川崎店の川村です。
今回は私の趣味であります、「読書」から1話綴ろうかなと思います。
おすすめの本をご紹介させて頂きます。
少し長くなりますが、良ければお付き合いくださいませ……。
突然ですが、皆様は“男気”とは何だと思いますか?
例えばお髭。例えば車。例えばお酒……
ええ、沢山の形がございます。何が正解かというのは一概に無いように思います。
そんな“男気”という概念に、自分なりの輪郭を持たせてくれる一冊。
こちらでございます!
チャールズ・ブロンソン。「狼よさらば」等、数々の映画作品に出演し、その圧倒的な存在感で我々の目を釘付けにしたあの男。「うーん、マンダム」でお馴染みのあのCMは、世代じゃなくても印象に残る、かの大俳優でございます。
そんなブロンソンに魅せられた二人の男、みうらじゅん氏と田口トモロヲ氏。
“ブロンソンズ”と名乗るこのお二人が、男気について語り尽くす(?)。そんな一冊をご紹介。
結論から申しますとーー
面白すぎる!!!!!
互いの悩みを、互いにブロンソンになりきって答えるという、一風変わったお悩み相談のスタイル。ブロンソンを憑依させ、その男気でお悩みをぶった切っていく様は本当に痛快で、時に深く頷き、時に腹の底から笑えます。
エッセイや小説など、それなりに色々なジャンルの本に触れてきたつもりでしたが、こんなに面白くて新鮮な本に出会ったのは初めてでした。
この記事を書くにあたって、みうらじゅんさんがこの本について語っている動画を見てみました。『ブロンソンが忘れ去られている!』と危惧したお二人は、日夜歌舞伎町で飲みながら、ブロンソンについて語ったとか……。
そこから結束を強め、後に“色即ぜねれいしょん”等、素敵な作品に繋がったと思うと胸が熱くなります。
ーーそんな事はさておき。
いや、お酒の席で結成されたコンビなんかい!!
と、心の中で叫んでしまいましたw
お酒とサブカルチャーの組み合わせは最高です。私も、お酒を飲みながら映画や本の話をすると止まらなくなります。
その流れでこんな名作が出来上がるなんて……!ブロンソンズのお二人の圧倒的な創作意欲、想いを形にする力には本当に頭が下がる思いです。
「エラソーにするのもされるのも嫌なんです」
「ボクだけのジャンルを確立したいんです」
「腹が減ってるときのオレって、まるでジキルとハイドなんです」
そんな切実な悩みとも、日常会話ともとれるような議題に、男気ひとつで真っ直ぐに向き合っていく。男気=ブロンソン。その式に当てはめながら、果たしてお二人はどんな回答を導き出していくのか……。
お悩み相談を始め、お二人のブロンソン愛溢れる対談(ブロンソンズ・トーク)。ブロンソンについて詳細に書かれたブロンソン大辞典まで、隅から隅まで男気が盛り沢山。
是非是非読んでみてください!
きっと、お酒と相性のいい一冊であると思います。
隙間時間にお手に取ってみてほしい。そんな一冊です。
この本の中で、ブロンソンズのお二人はこう語っています。
『この世には、男気を持つ者だけが上陸できるという、“ブロンソン大陸”なるものがある』
そこにはどんな景色が広がっているのでしょうか。その真相を探る為、私は今日もお酒を片手に、男気の風に吹かれる頁を追い続けます。
そんな大陸どこにあるかって?
ブロンソンズは、我々のそんな疑問にも答えてくれています。付け髭をして、カウボーイハットを被ったおとな二人が澄ました顔をして。気分はきっと砂漠の真ん中で、マンダムの香りをさせながら、こう答えています。
決まってるじゃないか!
心の中だぜ。
川崎店 川村