「夢中になりたいことを見つけたいです」

突然投げかけられた難題に私は頭を悩ませた。

はて?どうやって夢中になるんだっけ…

 

どうも、オウンウェイマネージャー飯塚です。

色々な年代の子と接していると突然、解答という解答を出しにくい質問をされます。

質問を投げかけられた時に思い出したのは、以前勤めていたバーでのお客様との会話。

「へ~、飯塚君ピアノ習ってたんだ」

「3歳くらいから中学までやってましたけど、譜読みもまともにできないですよ(笑)」

「向いてなかったんだね!」

ガツンと、頭を殴られたようでした。

当時の私は、いや、先生との相性が悪かったとかなんとか、他に理由はいくつもあるけど、ピアノは好きだったし、音楽も好きだし、そんな「向いてない」の一言で済ますなんて簡単なことではないよ…と思いながらも口には出さずに会話をしていたのを鮮明に覚えています。

ただ、10年バーテンダーを続けていて思うのは、確かに私にピアノは向いていなかったのだということ。

もちろん、音楽もピアノを弾くも好きだったのは嘘ではありません(笑)

自分でいうのもなんですが、私、飲食ばかです。

どんなお店に入っても、動線や、収納の位置、店員さんの目線、店員同士の会話、内装、席数、オペレーションをチェックしがちです。

あ、、、評価するためではありません。

単純に好きなのです。

あわよくば自分の店舗に落とし込めるモノがないかと隈なく探してしまいます。

粗探しではなく、いいとこ探しで見てしまいます。

カラオケ店でバイトしていた時は、他店に行ってはフードメニューの内容、値段を見ていたし、花屋のころには他のお店に行っては、商品ラインナップ、色合わせ、店内のディスプレイのやり方、黒板やプライスカードの書き方、地域に合わせた価格帯をいつもチェックしていました。ダイナーに勤めていた時は休み度にグルメバーガーのお店を行きバンズやパティをどうやっているのかチェックしたり、、、カラオケは除いて他の2つの職種は誘われて始めただけの仕事。やりたくて始めたことではありませんでした。

挙句、仕事が変わると購入する本が、がらりと変わったり(笑)しかも、その世界を離れてからも何かの役に立つかもしれないと捨てられないでいるという…

プロのピアニストが寝ても覚めてもピアノのことを考えているように、寝ても覚めてもお店に関することや、カクテルのことを考えているのは、少なくとも私は飲食や接客に向いているんでしょうね。

あの時お客様の言っていた「向いてなかった」ってそういうことなんだろうな。

と今は思うわけです。

そして、冒頭の彼がなりたいのはそういうことなのでしょう。

ただ!自分が夢中なことは説明出来ますが、どうやって夢中になるかは未だ説明が浮かばず…バーテンダーは接客業をやってきて辿り着いた場所なので置いておいて、元々私は花なんて一切興味がなく、なぁなぁに始めた仕事でした。続けていくうちに社員目指して危うく就職するところまで没頭しましたが(笑)ハンバーガーが好きだったわけでもでもないです。ただ、どうせやるなら与えられた物のなかでいかにおいしいものが作れるのか挑戦したかっただけ。花も、最初はバーテンダーと同じくお客様の要望を聞いて花束をオーダーメイドするわけだし、バーテンダーに役に立つかな。どうせならより、喜んでもらえるものを作りたいなと思っただけ。

ちょっとだけ、好奇心が旺盛で、せっかく出会った職なので、その世界を離れる時があったとしても糧になるものがないままなのは、もったいない!とがむしゃらに取り組んでいたら、いつの間にか没頭していただけ。

ちなみにその彼に「夢中になれるかどうかは始めてみないとわからないし、その物事に真摯に取り組むことが出来れば夢中になれるかもしれないね」と答えたら物凄く納得いかないようでした(笑)

まだまだ頭を悩ませそうです(笑)

色々なことに興味が湧く点は同じなんだけどなぁ…?

そんな彼にアドバイスがあったら

是非、教えてください。

無我夢中になりたいのに

五里霧中な彼に

愛の手を…(笑)

今宵もカウンターでお待ちしております

(*- -)(*_ _)ペコリ

飯塚