小諸蒸留所

「まだ、ボトリングされたウィスキーのない稼働し始めの蒸留所、小諸蒸留所へ見学へ行ってきました。ビジターに寄り添う姿に大変感動いたしました。」

2025年2月26日 09:04 東京発長野行

今回の旅行は早めの出発。

もちろん私の独断です(笑)

一緒に行くのは、溝の口店杵築くん。

「出発早くない?」って思われていなければいいのですが…

バタバタと行動して、蒸留所見学、BAR巡り、帰路!!!

となりたくなかったので、今回はゆったりと時間を取らせていただきました。

そのおかげで、蒸留所見学のほかにも充実した旅行となりました。

10:41 無事、我々は長野駅へ到着。

nagano station

東京駅から約1時間半。意外と近い!早い!!と内心興奮。

チェックインはまだ出来ないので、荷物だけ預けて早速散策に出かけます。

さて、今回行かせていただく小諸蒸留所は2023年6月に設立されたばかりの新しい蒸留所です。マスターブレンダーであるイアン・チャン氏は台湾のカバラン蒸留所でも活躍されていた方。3年熟成させてウィスキーとなるまではニューポット、ニューボーンとしても発売はしない。とのことで、蒸留所に行って、試飲は出来るのですが、購入はできないのです。

だとしたら、回れる酒屋さんで何か見つけられないかな?!

と、最初に入ったのはドン・キホーテ。

まぁ、めぼしいモノは無かったのですが、地方にある大手酒販だって意外なご当地

物を取り扱っていたり、都内では売り切れているものが普通に売っていたり、侮れないものです。皆さまのどこかにお出かけした際にはふらっと寄ってみてくださいね。

お昼にご当地飯の「戸隠そば」をいただいて、善光寺まで散策+腹ごなし+酒屋探しを兼ねて、歩いて向かいます。

気になるものがあればあっちこっちへふらふらと横道に逸れ、無駄に歩かされる杵築くん。

途中物凄いレトロな映画館を2軒も見つけました。しかも、ちゃんと最新作やってる。すごい。情緒あふれる街並み、久々に知らない街を散策した気がします。

途中、杵築くんが調べてくれた洋酒に強そうな酒屋さんを訪問。

思いがけず、ここのラインナップが素晴らしかった!

ここら辺のBARは絶対ここにお世話になっているでしょう!(偏見)

町の酒屋とは思えない品揃え。ボトラーズウィスキーにシェリーにアブサン、ヴェルモット…そして、それを隅々まで説明してくださるお店の人がまた素晴らしい。

長年の年月を経て培われた情報だけでなく、最新ウィスキーの味まで説明してくださいました。

終売のリキュールも出てきたり…

観光地で、何となく入った酒屋で、そんな体験、バーテンダーとしてはテンション上がらずにはいられないですよね!

ずっと居られる勢いでしたが、とりあえず当初の目的地である善光寺へ向かい、帰りにまた立ち寄ることにしました。

「遠くとも一度は参れ善光寺」

と言われるほど、有名な善光寺。思ったより…でかい!!

それもそのはず、東日本最大級の木造建築物だったのですね。知らなかった…

全ての物の大きさに圧倒されながらお参りをすませ、

また、街歩きに戻ります。

途中、MallicaBrewingさんで一休み。2022年に出来たばかりの小さな醸造所ですが、多彩なビールを作っており、カフェメニューもあるので、ちょっと立ち寄るのにおすすめです。

行き立ち寄った酒屋さんに戻り買い物。

そして、無事にチェックイン。

ここからが本番の夜のBAR巡りです!

の前に二人とも1時間程仮眠・・・

夜に備えます(笑)

17:30 まずは腹ごしらえ。

時間があまりないので、あれもこれも食べたい!と思い、

キャッチコピーが「ここ1軒で長野県」という「信州長屋酒場」さんへ

正直、チェーン店的なワイワイ居酒屋的な感じだろうとあまり期待してなかったのですが、入口の入り方、接客と、とても楽しませてもらいました。

お昼も、酒屋も今回は店選びに外れなし。素晴らしい!

食事がどうこうというよりも(もちろんおいしかったです)、フロアにいるのはほぼ20代、なんならほぼ大学生?しかしながら、どの方に聞いてもきちんと説明が行えて、気づきも早い。

なにより、日本酒を頼んだ時にグラスがついてなかったのですが、その時の対応とパントリーに向かった後の忘れてしまったスタッフへの声掛けの仕方。どれも好感がもてたのが好印象でした。(最早これは職業病(笑))

今回行かせてもらったBARは2軒。「BAR599」さんと、「MOSCO」さん

「BAR599」さんは、ちょうどお忙しいタイミングにお邪魔しちゃったみたいで、氷とグラスが空っぽだったそうです。いやはや、一人で営業していると、突発的な混み方した時、もうどうにもできないですよね(察し)

「MOSCO」さんは、地下に続く階段が印象的。フルーツカクテルを推しているお店。

扉を開けた瞬間に広がるフロアと低めのカウンターはラグジュアリーな雰囲気を演出していました。それぞれ、狙っている客層がわかりやすい造りになっていて、さらに真逆のコンセプトを感じたので、勉強になりました。

本当はもう1軒調べていたのですが、実は我々、この2軒の間に、駐車場で店を構えるおでん屋さんに立ち寄っていまして(昼も夜もふらふらする二人w)…

睡眠時間の少ない二人はここでお開きとなりました。

蒸留所の詳細は杵築くんの記事をご覧になってくださいね(前回に続き…w)

小諸蒸留所は蒸留所を訪れる人の目線をとても大事にしている蒸留所でした。

小さいから、なのかもしれません。

まだまだ始まったばかりの蒸留所だから、なのかもしれません。

しかしながら、送迎バスの運転手さんや受付の人の気配りも細やかですし、

製造ツアーの説明をしてくれた方をはじめ、イアン・チャン氏のことはもちろん、小諸蒸留所がとにかく好きである。というのがバシバシ伝わってくるスタッフさんたちばかりでした。

また、BARでの接客だけでなく、セミナー担当でもあった富士原さんのお話はとても興味深く、勉強になりました。なぜ、ニューメイク、ニューボーンに加水しているのか、なぜ、ただ試飲だけではなく、ペアリングなのか、、、セミナー内容もとても充実していて、これはまた、来たくなる蒸留所No.1です!

いつも接客する側なので、たまに存分に受ける接客は、本当に刺激になります。

何事もアウトプットだけでなく、インプットが必要だと思い知らされます。

いつもそんな機会を与えてくださる時代屋に感謝の意を示しつつ、日々、カウンターに立ち、皆さまに還元できるよう努めていきたいと思います。

それでは皆さん、今宵も、時代屋でお待ちしております。

オウンウェイ 飯塚