宮城峡蒸溜所へ研修旅行へ行って参りました、川崎店スタッフです。

一年前に余市蒸溜所へ行き、一年後の今、宮城峡蒸溜所へ行けた事は、ニッカウヰスキーの歴史を辿る最高の旅でした。

仙台駅周辺は川崎や横浜のような都会の風景でしたが、宮城峡蒸溜所へと向かうバスの車窓から広がる景色は、少しずつ雪に染まる白い世界へと変化していきました。

ニッカ橋停留所で降りて、宮城峡蒸溜所へと、写真を撮ったり騒いだりしながら向かう道行きはキラキラと輝いていました。

見学ツアーまでの時間、様々な資料を見ながら過ごしたり、外を散策したり。ビジターセンターの横にある池で、一羽の白鳥が凍った池の上を少しずつ歩んでいる姿は本当に可愛らしかったです。

昨年の余市蒸溜所でも思いましたが、ニッカウヰスキーのビジターセンターや資料館で驚嘆するのは、充実した資料は勿論、何よりもどこにも汚れと言うものが見当たらない事です。建物も館内も資料も、まるで全てが新品かのように徹底的に清潔で、もう本当に信じられないほど、気持ちのいい空間なのです。

いよいよ始まった見学ツアーでは、ガイドさんが色々なお話を聞かせてくださいました。

私が一番感銘を受けたのは、蒸溜所を囲む広瀬川と新川、竹鶴政孝が初めてこの地を訪れた時、地元の方に「シンカワですか?」と聞き、「いいえ、ニッカワです」の答えに運命と縁を感じ、他の候補地を見るまでもなく、この場所に即決し、新川の清流でウイスキーの水割りを作り、飲んで確信を得たエピソードです。

自然を大切にする為にも、美しい景観を守る為にも、電柱を立てない、電線は地下に埋設する竹鶴政孝のこだわりは、随分と関係者を難儀させたそうです。そんなお話の一つ一つに胸を打たれる時間でした。

余市蒸溜所ではスコットランドの記憶をなぞる重厚で力強い味わいのウイスキーを追及し、宮城峡蒸溜所ではクリアで優しく爽やかな味わいのウイスキーを実現した竹鶴政孝の信念に、頭が下がる思いです。

見学ツアーを終えて、帰りのバスを待つ間、一人で雪化粧の蒸溜所を眺める時間が持てました。しんしんと雪が降る中、震えるほど美しい景色の中、一人で考え事ができたのは私にとって幸せな時間でした。

また来たい、私の大切な人達と一緒に来たい、そんな場所でした。

今年も私を研修旅行に参加させてくださった会長、社長、ありがとうございました。恵まれた環境に心から感謝致しております。

様々なご手配と、当日のフォローもしてくださった川崎店の長井店長、ありがとうございました。遠くにいても心強かったです。

責任者として引率してくださった本店の永瀬さん、ありがとうございました。楽しい二日間でした。

楽しんで来てね!と笑顔で送り出してくださった川崎店のお客様の皆様、ありがとうございました。また私の思い出話を聞いてくださったら嬉しく思います。

また、お会いする機会の減ってしまった本店のお客様からも、永瀬さんを通して、お心遣いを聞き、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

今日からまた気持ち新たに頑張ろうと思います!