「北海道紀行」

「今回は先日10月16日から18日までの社員旅行で私梅田が時代屋スタッフ岸原氏(所属は当時)と共に北海道に行ったときの事を話したいとおもいます。

10月16日早朝6:40羽田発の便で北海道に飛びました・・・が、私はいまだ北海道に行ったことがなく下調べもせずにして千歳空港に着いてしまいました。

北海道の第一印象は「寒い」の一言です。

天気はよかったのですが風が冷たく仕事明けで一睡もしていない私達にはよい目覚ましでした。いつまでも寒いとはいってはいられないので、さっそく北海道に来た一番目の目的ニッカウイスキー余市蒸留所に向かうことにしました。

札幌・小樽と通り余市市に着きました。余市という街は海沿いにあり、大きい街とはいえませんがどことなく静かで都会にはない古くてかわらぬ時間を感じさせるような雰囲気のある街でした。

その街の中に蒸留所があるのですが戦後から長いこと経っているだけあり外観はとても古く外壁が黒ずんでいます。

あとから聞いたのですがこの壁にはバクテリアが繁殖していてこれが余市蒸留所でつくられる製品の風味のアクセントにもなるといわれているようです。

蒸留所内に入ると木々に囲まれた和かな印象がありそのひろさは東京ドーム三個分だそうです。

蒸留所に見学しにいくとその製造工程を案内係の人が説明しながら順番に見学させてくれます。他の蒸留所でもあるでしょうが全工程を見学し終わったあとウイスキーの原酒を試飲させていただきました。これは蒸留所見学の楽しみの一つでもあります。

そのとき私達が試飲させていただいたものは余市原酒・未貯蔵から5年おきで25年まで。この余市原酒、余市蒸留所でしか手にいれることができぬ物なので是非こちらによられた際にはおためしあれ。

二泊三日の旅行の中で初日は蒸留所見学でしたがあとは観光とバー巡りでした、観光ももちろん書いておきたいところですがここはバーテンダーらしくバーのことだけにしときましょう。

もちろん札幌もはじめてなのですが札幌の市内は京都と同じように区画が碁盤の目になっていて気を抜いてしまうとすぐに位置がわからなくなり苦労しました、おそらくはじめて来た方で東西南北わからなくなったという方は少なくないかと思います。

その碁盤の目の中でバーか集中している地帯があります、そのなかで老舗といわれる有名なバーからまわってみることにしました。その一件目は歳は80を越える最も現役の長い方が営まれている店でときどきお客の横顔の「切り絵」を切ってくれるパフォーマンスを披露してもらえます。

その切り絵の数はゆうに二万枚をこえています。バーテンダーのなかでも有名なお店で全国から立ち寄る方が多いようです。一件目のバーの方の紹介もありその後も何件もバーを巡りました、どの店も暖かくくつろげる所ばかりでした。

私達も旅の開放感のせいか(?)情熱的なバー巡りの欲求も留まることをしらず、最終的には何件まわったかおぼえていないほどバーをめぐりたくさん酒を浴びることとなりました。

今回の旅は酒を学ぶことだけでなく人を知り土地や歴史を学べるよい旅でした、そのなかから改めてバーテンダーとしてお客様に安心してくつろげる空間を造っていきたいと思う旅だったといえます。