どうも。溝の口店飯塚です。
昔から大道芸が好きでした。
パフォーマンスで魅せる人々が好きでした。
だから、魅せる職業に就きました。
開店当初から行ってはいましたが、最近、横浜にあるフレアバーに連続で行く機会がありまして…フレアとは、簡単に言うとボトルとかシェイカーとかをジャグリングのように扱いながら作れるバーテンダーのことです。ショービズとしては明らかにこちらの方が魅力的。
フレアバーを嫌うバーテンダーも居ます。魅せるばかりで味が伴わないとかなんとか…でも。今や、いわゆるオーセンティックと言われるバーのバーテンダーでさえ、ワーキングフレア(業務の流れの中に簡単なフレアを組み込む行為です)をする人も多い。どちらがどうとか関係なく。私は、フレアバーテンダーが大好きなただのバーテンダーです(笑)
どちらにせよ、大事なのは、そこの空間(エリア)に伴ったパフォーマンスをし、お客様に楽しんで帰っていただくこと。
個人的には何も思うことなく帰っていただく。と、言うのはすごく難しいことだと思っていまして。料理が冷たい。(もしくはぬるい)提供が遅い。案内がたどたどしい。おいしくない。などなど、、、人間、不満ってすぐ感じることが出来ると思うんです。逆に満足を感じることは少ない。ネットの評価にも、芸能人の印象にも、ネガティブな要素ばかりが目立つのはそのせいだと思っています。そして、人は簡単にそれに流される。
だからと言って、お客様に媚びへつらうと、店の秩序が保てない。保てないと、その空間にお金を払いに来てくれている方々の満足を得れない。悪循環です。
フレアバーテンダーはへらへらしながら(敢えてここはこの表現で)ショーをこなし、こなすために血の滲む練習を重ねてます。ショーという空気を壊さないように。失敗すら失敗に見せないショーにするために。オーセンティックのバーはどんなに驚こうが、痛かろうが、声に出さずに耐えられます。大声をあげたら空気を壊してしまうから。物に当たらない落とさない。フレアより地味ですが、「静」を保つために何度も何度も同じ動きを練習します。両方とも、その空間をそのイメージのまま保つためにそうします。そうした努力の上、空間が保たれ、お客様に選択していただけるお店になるんだと思っています。
ディズニーが従業員を「キャスト」と呼ぶように、私たちも、働いてる間はお店の一部であり、お店と言う舞台の出演者(キャスト)です。その空間にいる間はその空間を演出する一員でなければなりません。
リモート飲み会も良いですが、その空間にも足を運んでいただけるよう、従業員一同日々精進を重ねてお待ちしております。
そして、一人でも多くの人を魅了して、ここで働きたいと思ってもらえるといいなぁ!っていうバーテンダーの独り言…..(笑)