生駒 徹様の声をご紹介します(公開99/11/30)
今晩は。生駒徹です。今日は、時代の色についてのお話です。 時代の色と云うのは、ここ時代屋本店の、カウンターの隅の目立たない壁の額縁の中で窮屈そうに皆さんをながめながら並んでいるコースター達の色の事なのです。 時代屋本店では毎年、コースターの色が変わります。実にさまざまなコースター達が、次々と皆さんの美味しいお酒のひとときに彩りを添えるべく、1年間のお勤めを果たしているのです。私は、毎年このコースターの新しい色が出るのを楽しみにしています。 1987年、開店の年は、世はまさにバブル景気のピークでした。派手な世間とは反対に、コースターの色はグレーでした。それでもさすがにバブルコースターの紙は厚み1.6ミリのエンボス紙を使用していました。 1989年、前年のコースターの消費量が予想以上に多かったせいか紙質はフラットな0.8ミリの物に変わり色は、ボジョレーブームもあってかボルドーの赤のような色に変わりました。 1990年、私の記憶に間違いが無ければ、この年はカクテルブームが本格化した頃だったと思います。コースターの色はカクテルが色映えする黒でした。バブルが何となく終わったのもこの年だった様に思います。 その後1991年、ミッドナイトブルー、1992年シルバー、1994年トワイライトブルー、そして1996年オリーブとコースターの色はそれぞれの時代を映すかのように変わりましたが、1997年、時代屋10周年のアニバーサリーに於いてエネルギッシュなオレンジベースのコースターが、お酒をいただく我々にも元気を与えてくれていた様な気がします。 1998年:先の見えない景気の底は依然と続き、それでも我々は未来を信じて、そして自らをも信じて、熟成のための時を過ごしていたのではないでしょうか。この年モルト ウィスキーが多くの方に支持され始めたような気がします。コースターの色は勿論ピュアー白色でした。 1999年、一転したコースターの色は一点の曇りもないスカイブルー。我々は皆晴々とした気持ちで何事にも立ち向かって行く元気を取り戻してきたのかの様に思います。 そして...もうすぐ2000年。時代屋のコースターは、どんな色に変わるのでしょうか。いずれにしても、彼らはきっと我々のお酒を美味しくしてくれるはずです。時代の色を映して... |
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