
蒸留所の建物は、現代的な設備と歴史的な雰囲気が融合したデザインが特徴です。
施設内には、ウイスキーの製造に使われる原料が並べられており、実際の製造ラインや熟成庫も見学する事が出来ました。
見学は、約1時間から1時間半の内容で、蒸留所のスタッフが親切に案内してくれます。

見学の最初には、三郎丸蒸留所の歴史とウイスキー製造に使用する水や原料についての説明があり、特に蒸留所のこだわりが感じられる部分です。富山県の水は軟水で、ウイスキーの製造に非常に適していることが強調され、これが三郎丸蒸留所のウイスキーの特徴であるまろやかな口当たりに貢献していると説明されました。その後、実際の蒸留施設に案内され、蒸留器や樽の熟成庫を見ることができます。特に注目すべきは、熟成庫での香りの変化や温度管理がウイスキーに与える影響についての説明です。温度と湿度は常に一定を保たれており、なるべくウイスキーにダメージを与えないよう大切に保管されておりました。
見学の最後には、ウイスキーの試飲が行われます。三郎丸蒸留所では、いくつかの異なる種類のウイスキーを提供しており、参加者はその中から自分の好みに合ったものを選んで試飲することができます。試飲では、各ウイスキーの特徴、製造過程、使用する原料についても詳しく説明があり、初心者でも十分に楽しめる内容でした。私が試飲したウイスキーは、フルーティーでまろやかな口当たりのものから、スモーキーで深い味わいのものまであり、それぞれが三郎丸蒸留所ならではの独自の風味を感じさせてくれました。
三郎丸蒸留所の見学を通じて、ウイスキーの製造過程や原料に対するこだわりを実感することができました。特に、製造時の水や大麦の選定、蒸留方法、熟成環境の重要性を深く理解することができ、ウイスキーの魅力がさらに増しました。また、試飲を通じて、同じ蒸留所から出されるウイスキーでも、熟成の度合いや樽の種類によって味わいが異なることに驚きました。

三郎丸蒸留所の見学は、ウイスキーの魅力を再発見する貴重な体験でした。ウイスキーの製造に対する真摯なこだわりが感じられ、製造過程や原料に対する知識を深めることができました。試飲も含め、全体的に非常に充実した内容でした。また機会があれば行ってみたいと思います。
住谷拓海