
今回、研修旅行として富山県へ行って参りました。
1日目。朝、営業終わりに新幹線に乗り、富山に着きそのまま目的地である三郎丸蒸留所へ行きました。
三郎丸蒸留所の母体である若鶴酒造が酒造業を始めたのは1862年。
1952年にウイスキーの製造を始めました。
一度火事に見舞われましたが、町の方の協力によって立て直します。
そして老朽化が進んでいた今の蒸留所をクラウドファンディングにより、リニューアルし2017年に現在の三郎丸蒸留所が誕生しました。
2021年にはT&T TOYAMAというジャパニーズ専用のボトラーズ事業も設立。
まず思ったことはウイスキー作りへの情熱の強さです。
大麦麦芽をハスク、グリッツ、フラワーの3段階の粉砕度合いにしたグリストを三郎丸は64℃のお湯と混ぜおかゆ状にし、もろみを生み出すそうです。
SDGsにもこだわっていて、大麦を家畜のエサとして使用するなど無駄なく蒸留所を運営していました。

蒸留器も近くで見ることができました。世界初となる鋳造製単式蒸留機ZEMONを開発。厚さが薄いところでも1cm以上、分厚いところで3cmあるそうです。
貯蔵庫も管理は徹底されていました。水冷式クーラーの導入により、ムラのない温度管理。湿度は75%を保つようにしてるのだそう。
そしてウイスキー作りに欠かせない”水”。富山県はとても水が綺麗で、やはり日本酒もお米も美味しいなと思いました。
富山で売っている「いろはす」は砺波市の水で個人的にはとても美味しかったです。
全国の採水地
- 清田(北海道)
- 奥羽山脈(岩手県)
- 砺波(富山県)
- 白州(山梨県)
- 大山(鳥取県)
- えびの(宮崎県)
- 阿蘇(熊本県)
- 富士山麗(静岡県)
同じいろはす、同じ水でも、味の違いがありとても関心を持ちました。各地に行った際は「いろはす」は購入しようと思います。笑
総評として、
- ピーテッドモルトへの強いこだわり
- 砺波市のクリアな軟水
- 環境も改善された蒸留所内
- 3年熟成で成り立つ為の熟成以外のこだわり
- 復興へと繋がった町の温かさ
日本のウイスキー蒸留所も増えてきてる中でとても良質でこだわりを感じる蒸留所でした。
また富山県へ行った際は行ってみたいと思います。
P.S
1日目夜に行ってよかったバーを1つご紹介します。
Bar Old Saint Rickey’s(バーオールドセイントリッキーズ)さん。

ジントニック、ジンリッキー、ジンソニックはこだわりを感じる味わいでした。
他も色々飲みましたがとても美味しかったです。
富山県訪れた際は1杯目ジンリッキーなどおすすめです!
また行ってみたいと思う富山旅行でした。
森脇雅也の富山、三郎丸蒸溜所研修旅行記