行って参りました、海外研修旅行！時代屋 溝の口店の大友です。

約3年ぶりになるでしょうか。久しぶりに海外へと行ってまいりました。以前から予定していたイギリス研修旅行です。

今後の自分に繋げていきたいと思える、本当に実りある研修になったので、ピックアップして皆様にお伝えしたいと思います！

シアターロイヤルバー

エジンバラのホテルに着いた初日、ディナーを頂いたのはホテルすぐ横のシアターロイヤルバー。

乾杯はInnis & Gunn Lagerというスコットランドのビールで！

皆さんのお酒飲まれるペースの早いこと早いこと…。

ここでは代表的なイギリス料理といえるフィッシュ&チップスやハギスのコロッケ風など、食べたいと思っていたものが勢揃いでした。ハイテンション故に食べすぎて、3日目まで胃もたれしてしまったのは反省です。

アバフェルディ蒸留所

2日目に向かったのは、ブレンデッドウイスキー”デュワーズ”のキーモルトとして知られる”アバフェルディ”の蒸留所。

充実したビジターセンターが備えられており、そこではガイドの方のご説明のもと、アバフェルディへの理解を深めることができました。

昔宣伝に使われていたポスターやデュワーズのオールドボトル等飾られており、また遊び心のあるギミックも私たちを楽しませてくれます。

仕込み水として使われているピティリー川を眺めながらデュワーズ15年を頂いたのは、思い出に残るワンシーンです。水源を見られる蒸留所は数少ないそうで、これも貴重な経験となりました。

またこの時に頂いたアバフェルディのニューメイク(蒸留後、熟成前の原酒)も、度数こそ高いものの甘く豊かな味わいに衝撃を受けました。熟成によってどんなフレーバーが加わっているのか、比べる良い機会でもあったと思います。

パンダ&サンズ

入り口は散髪屋のようですが、階段を降りて本棚を開けると、スピークイージー(潜り酒場)をモチーフにしたバーになっています。ここは世界のBARランキングにも選ばれたことがあるそうで、中は活気溢れた楽しげな空間が広がっていました。

豊富なメニューのユニークさもそうですが、スピーディーかつ魅力的に行われるメイキング、ホールスタッフの目配りや気遣いなど、どれも私たちを楽しませてくれる本当のサービスだったと思います。周りの先輩方も満足げで、スタイル違えどバーテンダーとして参考にすべき点がたくさん見つかりました。

サボイホテル アメリカンバー

3日目、ロンドンへ移動後、夜向かったのは世界的にも有名なあのサボイホテル。予約不可で10人入店可能かどうかは着くまで分からなかったのですが、奇跡的に皆入ることができました！普段の生活で中々体験することのできない煌びやかで上質な空間に心躍ります。

こちらでもそれぞれが違うカクテルをオーダーし、様々なテイストのドリンクを味わうことができました。クラシックスタイルとも言えるスリーピースのシェイカーがよく使われていたのは、海外のバーでは珍しいのかもしれませんが、ロンドンで最も歴史あるこちらでは違和感なく映ります。

ラバーストーク蒸留所

4日目にはボンベイサファイアを造っているラバーストーク蒸留所へ向かいました。

ここは元は造幣局で、ロンドン五輪の聖火台を手掛けたことでも有名なトーマス・ヘザーウィックによって2014年に蒸留所へと生まれ変わった場所です。

熱帯地方の高湿度の気候と、地中海地方の乾燥した気候を再現した植物園があり、そこではボンベイサファイアで使われる10種類のボタニカルが生育しているところを見られます。それぞれの乾燥されたボタニカルを、実際に香りを嗅いだり食べることのできる部屋もあり、知識だけではなく経験として理解を深めることができました。

ボンベイサファイアの最大の特徴でもある、”ヴェイパー・インフュージョン製法(バスケットに入れたボタニカルに蒸気を通して香り付けを行う)の仕組みを目の当たりにできたのも嬉しいことです。私たちが見た2台の蒸留機は、それぞれトーマスとメアリーと名付けられており、どこか親しみやすさを感じさせます。

ザ チャーチル バー

スコットランド最後の夜は、ホテル”ハイアットリージェンシー ロンドン ザ チャーチル”の中にある”ザ チャーチル バー&テラス”へ向かいました。こちらではパトロンやボンベイサファイアのコンペで優勝された、中村充宏さんがヘッドバーテンダーとして起用されたばかりです。

席が近かったこともあり、お話させていただける時間が多かったのですが、海外のバーの捉え方の違いやカクテルで重要視されること、営業の在り方など、どの質問にも丁寧かつ分かりやすく答えていただけました。また壁を感じさせないその人柄にも魅了されるところが多かったと思います。海外のバー文化について色々な視点からお話を伺うことができて、貴重な経験になりました。中村さん、お忙しい中お休みの日に予定を組んでくださり、本当にありがとうございました！

まだまだ書き切れていないことはあるのですが、それは是非お店で伝えさせてください！今回の研修旅行はバーテンダーとして先を考えた時の、大事な指針の一つとなりました。今回の研修旅行でお世話になった皆様には、心から感謝しております。ありがとうございました！このモチベーションを維持して営業に臨めるよう、日々邁進してまいります！

大友