バー時代屋バー時代屋ホーム溝の口のバーオールドオーク川崎のバー、オールドオークオールドオークたまプラーザ店関内、野毛のバータウザー時代屋鶴見本店
バー時代屋ホーム新着の酒カクテル食事バーテンダーモルトの会バーテンダー動画トキワプランニングバーテンダーブログ

山崎、白州蒸留所見学

時代屋 Old Oak 川崎店 今里直人

掲載が遅れてしまいましたが、私、川崎店勤務の今里は2011年11月26日〜11月28日迄、サントリー社様が所有する山崎、白州蒸留所の研修旅行に行って参りました。

これは今から遡る事一ヶ月ほど前にサントリー社様に企画して頂いた、響12年カクテルコンペティションに出場した全員に与えられた参加賞の様な物で、ウィスキー伝道師に成るべく、個々のウィスキーの知識を高めると共に、サントリー社様の製品を扱っている他店との交流を図るという事を目的としたご好意溢れる旅行でした。

カクテルコンペティションの結果は言うまでもなく散々に終わりましたが…。

一日目

前日の営業を終え、いざ集合場所の東京駅へ…。ここでなんと大失態!

集合時間を10分程遅れて到着。反省しつつギリギリ新幹線の発車時刻には間に合ったものの、幸先の悪い出発になってしまいました。

新幹線に乗車し、京都駅まで二時間の道のり。わたくしはスタッフに借りた「成り上がり」を観ながら、期待と不安の入り混じったなかでウトウト…。と気付いた時にはすでに遅し!!

ここで早くも二度目の大失態!京都駅で降りる筈が、私一人、新大阪へ…。

はいそうです。寝過ごしました。笑

ここで帰ろうか…という考えが一瞬頭をよぎりましたが、気を取り直し単身一人で、最初のマリアージュセミナー場所、鶏鍋屋の「とり善」さんに向かいました。この時の私には期待などという言葉は頭になく不安、劣等感、後ろめたさ以外、何もなかったとい事はご察し頂けるでしょう…。

無事に「とり善」さんに赴くと、こんな私を同行者の方々は優しく迎え入れて下さいました。「人って温かいんだな」とつくづく感じ泣きそうになりました。

「とり善」さんでは水炊きを頂き、日頃の疲れた胃袋にはとても優しいお味でした。その後で響12年とのマリアージュを楽しみ、やはり鍋とハイボールはベストマッチングだなと改めて感心させられました。

アットホームな素晴らしい、温かいお店でした。

そこからタクシーで約30分ほどをかけ、京都と大阪の県境にある「山崎蒸留所」に到着しました。

個人的には二度目の訪問でしたが、何度行っても気分が高揚する場所です。

そこでは、初め、ウィスキーの歴史や、サントリーの歩んできた道、製法などを、事細かく分かりやすい説明を受けた後、工場見学へ…。

一般の方では入れない様な所も拝見させて頂きとても貴重な経験になりました。

蒸留所を後にし次のイベント京懐石料理と山崎ハイボールとのマリアージュを体験すべく、京都の中心街へ…。

既に外は暗くなっており、いい雰囲気の中、加茂川を前に懐石料理を堪能しました。そこでも、やはり感じたのが日本の料理と日本のウィスキーの相性の良さでした。

次に待ちに待った京都のバー巡りです。予定時間が押していたのもあり、あまり時間に余裕がなかったので、本命の一軒にしぼり、京都で一番有名なバー「K6」に行ってまいりました。店の外には人っ子一人いないというのに店の中は信じれない程の繁盛っぷり。とても大きなお店で技術は勿論の事、お酒の種類も多く、様々な物を頂きました。サントリーさん持ちなのをいい事にレアモルトも何本も…

すごく勉強になりました。

夜も11時を過ぎそろそろ解散かなと思いきや、さすがサントリーさん。ホテルにチェックインをし、早々に梅田にある梅田ハイボールバーに参加者全員で行く事になりました。

正直もう飲めない……と思っていたのですが、ここのハイボールは一味違い、マッカランのファインオークに16:1の割合でトニックウォーターを混ぜるという作り、ガス圧も6.0キロと観た事もない様な発泡感で、飲み疲れている筈の身体でも欲しがる程のうまさ!そのハイボール以外にも様々なハイボールがあり、どれもこだわりを感じました。梅田に行かれた際には是非。感動します。

梅田ハイボールバーを後にし、男達は夜の帳へ………。以下省略。

二日目

前日の睡眠時間約3時間という過酷スケジュールの為、全く充電できていない身体を奮い立たせ、新幹線、高速バスと乗り継ぎ、いざ山梨県北杜市にある白州蒸留所へ!

途中バスのなかでは「ルビコンの決断 サントリーの逆襲‘ハイボール’人気復活大作戦」なる物を見せて頂き、改めてサントリー社のウィスキーに注ぐ情熱を感じ、感動させられました。

白州蒸留所は世界でも稀な大自然が育んだ「森の蒸留所」。豊かな自然と森の恵みの中で生まれた白州の味わいと、その世界観を堪能すべく工場見学、セミナー、ウィスキー試飲等、奥深い体験をさせて頂きました。特にリチャーの作業は想像以上に圧巻でした。

その後、蒸留所を離れ昼食を食すため「フランク」さんへ、ここは白州蒸留所内にもあるレストランでも扱っているソーセージ屋さんで、ジューシーなソーセージは肉汁もしたたる程でとでも美味しかったです。

そこから、バスに乗り日本の銘川と称される「尾白川」へ、蒸留所の背後に聳える甲斐駒ケ岳を流れる尾白川の源流はとても美しく、花崗岩が粉砕白い砂をつたい、白州に使われる超軟水の美味しいお水が生まれるんだなと、感慨深くなり思わず、その場に佇んでしまう程でした。

尾白川を後にし、約一時間程バスで移動し、同じく山梨県北杜市にそびえたつホテル「オーベルジュ」さんに到着。正にそこは牧場通りの小さな旅籠です。そこでは待ちに待ったBBQ!

全て地元食材を使い、野菜にいたってはオーナー自ら手作り、見た事もない様な野菜もあり、ドキドキしながらまず、バーニャカウダから提供して頂きましたが、その味は正に「大自然」!最高に美味しかったです。その他鳥肉や牛肉など様々な地元食材を頂き最後に私の大好きな虹鱒がメインディッシュ!もう言葉はいりません。私の少ないボキャブラリーで表現するにはあまりにも失礼な程、最高でした。もちろん白州ハイボールとのマリアージュがあってこそです。

お腹もいっぱいになったところで、近くにある温泉に向かいました。露天風呂に浸かり一日の疲れも嘘のように消え去り、極楽でした。

その後、ホテルに戻り白州を片手にジビエのつまみをほおばりながら森の焚き火体験をさせて頂き、会話を楽しみ、気付けばすでに午前四時に…。楽しい時間はあっという間に過ぎるというのは本当でした。

以上が私が体験させて頂いた「ウィスキー マスタ オブ セミナー」の詳細です。このセミナーを介し、参加チェーンの方々との素晴らしい交流や、ウィスキーが持っている本当の本質や可能性を改めて学ぶ事が出来ました。「サントリー」社さんをはじめ、このセミナーに関わって頂いた全ての方々に感謝をすると同時に、まだウィスキーを知らない方々にもウィスキーの素晴らしさを伝えられる様、微力ではありますがもっともっと貢献していこうと思っている所存であります。

最後に…二日間で散々浴びる程ハイボールばかり飲み続けていたのに、帰って早々に懲りずにまたハイボールを飲んでいる自分…。「やっぱりうまいなぁ…。」これがウィスキーの“魅力”であり“魔力”なんだなぁと、つくづく思い知らされました。

>> 研修旅行トップへ