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川崎店 加藤-余市旅行記

一日目

5月中旬。前日からちょっと天気が悪く肌寒い気候でした。
最近まで気温の変化があって風邪には気を付けないと…と思っていた矢先に…

…風邪をひいちゃいました(爆)

実は5月12日(月)は大事な北海道研修旅行。
なのに前日の仕事の時から体調不良になってしまいました。
こりゃ無理しちゃいけないなぁ。
苦渋の選択だが、ここは北海道に行くことを諦めて体を休めよう。
そうして私はいつも帰る中原の自宅へと帰るのでした…。


〜余市旅行記・完〜

…と言いたい所でしたが、そうなると時代屋にいられなくなりそうなので、重い体を引きずりながら羽田空港へと向かいました…。

5/12 AM6:30 羽田空港に到着。
出発ロビーにて今回一緒に旅する2人と落ち合い、いざ札幌行きの飛行機へ!
私としては実に4年ぶりの飛行機。…でも本音を言うとあまり乗りたくない…。

…なぜなら私は極度の飛行機恐怖症だからだ…。

富士急ハイランドのフジヤマは大好きだが、飛行機は大の苦手。小学生の頃、沖縄旅行の帰りにかなり揺れた飛行機の中で怯えてしまい、思わずスチュワーデスさんに抱きついてしまったくらいだ。
体調不良+飛行機恐怖症という最悪な状態の中、いざ新千歳空港へ。
…途中マーライオンの如く吐かない事を祈ろう…。


AM8:30 新千歳空港到着。

機長さんが良いせいか、大きな揺れがないまま空港に到着しました。
マーライオンという最悪な事態は回避しました。
そこから快速エアポートで小樽へ。
そこから函館本線で余市駅に行きます。
途中、北海道の水平線を眺めつつ同行した2人はサッポロクラシックを一杯。

私は風邪をひいてるから…

…スーパーニッカの水割り缶を一杯。

…ちなみに言っておきますがアルコール消毒ですよ♪( ´ー`)

AM 11:30
1時間20分に一本しか出ない超ローカル鉄道、函館本線に苦戦しながらようやく余市に到着。

そして歩くこと5分、今回の目的地である余市蒸留所に到着!!

迎えて頂けたのは余市蒸留所の村瀬さん。

私としては初めての蒸留所見学。文献では中の様子を見る事はあるが、生では初めて。普通は遠くてなかなか行けないからなぁ〜…と思っていた矢先に同行した2人から…

村瀬さん「そういえば君たちは他の蒸留所には行った事は?」

「はい、山崎蒸留所には」

「私は白州に行った事があります」

ゴフッ!!…

私だけ若葉マークでしたよ…。
私も言いたかった…。徳島のダバダ火振の蒸留所に行きました♪って…。
でもウイスキーじゃねぇし…(笑)
ホントみんな真面目だねぇ…。(;__)=зガクッ

さて、挨拶も程々に早速中へ…。まずはウイスキーの製造工程順にそれぞれの棟を見学しました。

ウイスキーの製造工程を簡単に述べさせていただくと、まず原料となると二条大麦麦芽を乾燥させ、それを発酵させるために糖化させます。発酵後は高濃度のアルコールを得るために蒸留機によって蒸留致します。

ちなみに余市では石炭による直火焚き蒸留を現在でも行っております。蒸気による蒸留が増えてきてる中、直火による蒸留はスコットランドでも少なくなってきましたが、石炭を使用する所は余市が唯一無二でしょう。

力強い味わいが特徴の余市が生まれる理由はここから来ているのではと実感させられます。

そして蒸留された原酒は樽で何年も熟成され、円やかに、かつコクのあるウイスキーになっていきます。

若葉マークの私の感想としては、確かに文献ではよく見てきた光景なんですが、実際に生で現場を見ると職人さんによるウイスキーへの愛着が感じられました。

この余市というウイスキー作りに最も適した場所という実感も得られ、私自身もよりウイスキーが好きになれました。

さて、様々な施設を見学後はお待ちかねの原酒テイスティング大会!!
様々な条件で熟成された原酒を飲み比べていきました。

この時ばかりは風邪をひいてようが「そんなの関係ねぇ」
原酒タイプは全て12年もの。これをブレンダーの方がバッティングしていき「余市12年」が出来上がっていくわけです。

個性の違う原酒はどれも秀逸。私自身としてはsoft&dryが一番の好みでした。

最後に余市蒸留所内で珍しいラム肉のしゃぶしゃぶをいただきました。

しかも鍋の中のお湯はウイスキーフレーバーとワインフレーバー!!(驚)

特にワインの方はラム肉の臭みをいい具合に消してくれる!

「うまい!!うますぎる!!」←埼玉の人しかわからないネタ(笑)

北海道の地を踏みはじめて初となる郷土料理。都会では味わえない料理と空気に舌鼓を打ちつつ余市蒸留所を後にしました。

PM 3:30

て、美味しいものを食べて腹太鼓を鳴らしながら予約した札幌のホテルへと向かおうとした矢先…。

「今からイクラ丼食べにいくぞ!!」

はっ!?なんだそのキ○ガイ発言!!

我々は1時間前にしゃぶしゃぶを食べたばっかりですよ!!

そんなに私を霜降りにさせたいの!?(笑)

なんでも余市蒸留所の近くにドンキホーテも真っ青の激安価格で食べれるイクラ丼があるとの事。

それが「かきざき」というお店。
そして写真に写っているのがそのイクラ丼。

左側に注目。
ちなみに右が700円で左が1300円。

なんだ左の戦闘力は!!
旧型のスカウターでは破壊されそうです。

値段もさることながら味も格別!お腹一杯な状態でも美味しく召し上がれます。

間違いなく我々はこの2時間で2kgは太ったでしょう。

しかし悔いはない。北海道の食材の豊富さを実感しながら我々は食べ過ぎにより天へ還っていくのでした。

←こんな感じで昇天

さて、余市蒸留所を出てホテルへ。

そして夜はバーテンダーらしく札幌のバーへと殴り込みをかけました。

ここでは私が飲んできた、または見てきたお酒の一部をご紹介しよう。

「THE SINGLETON AUCHROISK 1977・1978・1979」(写真下・左) 初めて生で見ました(笑)
残念ながらこの70年代ボトリングは飲めませんでしたが、別のバーで80年代ボトリングは飲みました。
口当たり滑らかで、甘味もしっかり。レモンハートのマスターがイチオシする理由も納得できます。


「G&M MORTLACH」 (写真上・中)

ビンテージは不明。ボトリングは70年代と言ってたかな。
MORTLACHな私としては外せないなと一口…。
「我が人生に一片の悔い無し!!」
…もうそんくらいに昇天しちゃいそうな味。久々にモルトで涙が出そうになったよ。
もうとことんビターチョコレート。うますぎです!!

「G&M STRATHISLA 1955」(写真上・右)
…50年代ビンテージはなんだかんだで初めて飲むなぁ。これだけの長期熟成を飲むのはLONGMORN42年ものをクォーターでいただいた時以来です(笑)
味の方はこちらもビターチョコレートな感じ。やはり良質なシェリー樽熟成は格が違う。
シェリー樽万歳!!

関東ではなかなか味わえない良質なモルトちゃん達。気が付いたら風邪も治っていましたよ(笑)
お酒は百薬の長と言われていますが、その理由もなんとなくわかります。

二日目

札幌のホテルで快適な睡眠。久々に深い睡眠が出来た気がします。
さて、本日はサッポロビール園へとレッツゴーの日。ここぞと言わんばかりにプリン体を摂取していこー!!(爆)

AM 11:30

札幌駅からタクシーでだいたい10分足らずの所にあるサッポロビール園(写真右)。

ここではガイドの方と一緒に回って下さり、ビールの製造工程やサッポロビールの歴史についてご説明頂きました。

いやいや、ここにもレアなボトルや資料がいっぱいですわ。見とれすぎて写真納めるの忘れました(笑)ぁ写真なんか納めなくても「男は黙ってサッポロビール」ですよ(意味不明)

そしてサッポロビール園に来たならば忘れてはならないジンギスカン!!

野菜とラム肉をドーム型の鉄板で豪快に焼き上げる。この味と雰囲気は北海道でしか味わえない。

よくよく考えたら我々は昨日から美味しいものしか食べていないなぁ…。北海道という大地は素晴らしい食材にありふれている事に実感した瞬間でした。

…あぁ…これで体調が万全であったらなおさら良かったのに…(泣)

PM 2:00

さて、ここからは帰りの飛行機の時間まで自由行動。

実は私にはやらなくてはいけない事がもう一つだけあった。それをこの時間で消化してしまおう!

てな訳で愛と欲望の街、すすきのへ。

見つけたぁ〜!!
「ラーメン信玄」だぁ!懐かしい〜〜♪

実は私は札幌に来たのは二回目。大学の友達と旅行に出掛けたときに出会ったこのラーメン屋さん。

池袋のラーメン屋さんをグランドスラムした私の神の舌をも唸らせた思い出深いラーメンなのだ。

ここでは醤油・塩・味噌があるのだが、やっぱりイチオシは味噌ラーメン!!
味は全く変わってなかった。この甘い味噌の濃厚スープ。
2時間前にジンギスカンをたらふく食べてきたが、もうそんなの関係ねぇ!!(二回目)

久々の再開に感動しました。ここに来ればもう悔いはない!!「じゃがポックル」を買えなかったのは唯一の心残りだが、この素晴らしい一泊二日の北海道研修旅行の余韻を感じつつ、新千歳空港へと向かっていきました。

総評

一泊二日という短い期間ではありましたが、意外とゆっくり過ごせた印象ではありました。

蒸留所を見てよりウイスキーが好きになれましたし、多くの美味しい料理に触れ合う事もできました。

今度はプライベートで行ってみたいものです。

…でもね…これだけは言わせてください…。

「帰りの飛行機めっちゃ怖かったよ〜!!」

なんかね、行きの快適さと全然違った!
めっちゃ揺れてたよ〜!!
すんごい怖かったから小学生の時みたいにスチュワーデスさんに抱きつこうと思ったけど、今したらタイーホ間違いなし。

結局飛行機恐怖症は全く治らなかった…いや、前より酷くなってた印象でした。

いつかスコットランドに行きたい…そんな夢があるのにこんなんでホントに行けるんですかねぇ(笑)

こちらをご覧になって頂けた方々、長文・駄文失礼致しました。

こんなゆるゆるな文章に最後までお付き合いして頂き、誠にありがとうございましたm(__)m

平成20年6月2日
川崎店 加藤 雅也


〜余市旅行記・今度はホントに完〜

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