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たまプラーザ店 丹羽-余市見学記

いざ余市へ!

心踊らせ仕事終わりに羽田空港行きのバスに乗り込んだ5月12日(2008年)の早朝。空港に着くなり旅を共にする仲間と合流を果たしお互いに仕事終わりをたたえながらさっそく乾杯をしちゃいました!

しばしの移動時間を経て余市蒸留所に到着!
敷地内はとても広く、美味しい空気はどことなくウィスキーの香りが馴染んでいるからなのだろうか…所々見てまわる度にこの場所がどんどん好きになってしまいました!

見学はコースになっていて、ウィスキーが出来上がるまでの過程通りにまわれます。

まずは材料の下処理、麦芽から!
週末には麦芽の乾燥を体験も出来るみたいですが週の頭だった僕たちには香りだけのお届けです。

次は発酵の過程に移りました!
非常に大きなタンク内に酵母の入った麦汁が入っており、呼吸をしながら糖分を二酸化炭素とアルコールに変えていきます!

今回は特別、中に入れてもらい直接見ることが出来ました。工場内はもろみ味噌のような香りが立ち込めて徐々に気持ちが良くなりました!
ちなみに長居すると酸欠で本当に気持ちが良くなるでは済まない事になるらしいです(汗)

次は蒸留に移ります。

余市には蒸留機が6つ有りました!日本酒作りにも良くやる風習のしめ縄を蒸留機一機づつされており、そこは和洋折衷を垣間見る空間になってます。

石炭での直火蒸留は本場スコットランドでも今では少ない中、余市は直火でやっています!もちろん日本ではここだけ!

石炭を放り込むプロはスコップですくう石炭の量が寸分狂わずいつも同じ量に出来るみたいですが…「ただ凄いです」の一言しか言えない僕にはプロの作り手に感謝するしか無い次第です。ありがたやありがたや…

最後に貯蔵です。

出来上がったウィスキーの原酒を樽に積めて貯蔵庫に並べる。以上!

敷地の大半が貯蔵庫になっている訳ですが熟成とも言われる貯蔵は貯蔵とだけでは語れない神秘の工程とも言える訳です。

その詳しい内容はシングルモルトウィスキー余市を飲みながらバーテンダーに聞いてみるのもまた一興と言うわけで割愛させて頂きます!(決して面倒臭いわけじゃないですよ!)

ここまで見て忘れてはいけないのが最後の最後、本当に最後の工程、楽しむです!

長いお預けをされた僕には理性を失ってしまわぬようしっかり確かめながら試飲です。正直この瞬間がお酒飲みには快感なのです。

一通りの原酒を比べながら飲み(計八種類)ここまでの見学で味わった香りを思い出しながらのウィスキーは言うまでも無く格別でした!

余談として余市蒸留所の中にあるレストランには面白いメニューが有ります。北海道グルメの代表とも言えるジンギスカンことラム肉(仔羊肉)を贅沢にもしゃぶしゃぶで味わえる訳なのですが普通じゃない所が流石余市!くぐらせるお出汁がワインとウィスキーで楽しめるという代物!これまた和洋折衷では有りませんかというわけで勿論頂いて来ました!

何故ワイン?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが余市はワインの産地でもあるんです!

もし余市を訪ねる機会が有りましたら締めくくりの一品として北海道、余市の特産品を一挙に楽しんでみてはいかがでしょうか!

駄文、長文になってしまいましたが余市の風を少しでも感じて頂けたら幸いです。
ではまたカウンターの奥で…

たまプラーザのバー オールドオーク 丹羽 陽介