人は好きなものは毎日でも食べたいと思う。そして、毎日食べても飽きない。
私が家を通り越して、関内店に行くのはそんな感覚からかもしれない。
好きなお酒があるからという訳ではない。お酒が好きだけなら、家でいい。
薄明かりのライトの中で、静かなジャズの音楽に包まれ、シェイクされる氷の音を聞いていると、そしてグラスのそこから立ち上る一筋の泡を見ていると、何故だか心穏やかになっている自分を感じたりする。一つには、そんなお店の雰囲気を楽しみに行っているのだと思う。安心して眠りについてしまうこともしばしば…。でもそこでそっと寝かせておいてくれる彼らバーテンダーに感謝!!
そしてやさしい笑顔で「お疲れなんですね」などと声でもかけてくれれば、最高なのだが…。
もう一つの楽しみは彼らバーテンダーである。お酒を作る時の真剣な表情と、会話の魔術のような楽しいトーク。まさに、エンターテナーなのかもしれない。お客様を喜ばせるそんな演出を、毎日違う形で見せてくれる。バーテンダーとは固い表情で、クールにお酒を作っている、そんなイメージがここで変わった。時代屋関内店、ここは本当に楽しい場所である。
私はお酒に、お店に、彼らバーテンダーに惚れ込んでいる。