川崎店、住谷拓海です。
久しぶりのブログ投稿です。
今回は、『ジンとは?その定義』
ジンは、ジュニパーベリー(セイヨウネズの実)を主体とした香味植物で香り付けされた蒸留酒です。
アルコール度数は40〜47%ほどが一般的で、無色透明なものが多く、カクテルのベースとしても広く愛されています。
・ジンの歴史 〜薬用酒から世界的スピリッツへ〜
ジンのルーツは、17世紀のオランダにあるとされています。
当時は「ジェネヴァ」と呼ばれ、薬用酒として飲まれていました。
その後、イギリスに渡って「ジン(Gin)」へと進化し、庶民に広まり、ロンドン・ドライジンが誕生します。
現代では、世界中で個性的なクラフトジンが生まれ、多彩な香りと味わいを楽しめる時代となりました。
・ジンの種類
ジンとひと口に言っても、実はいくつかのスタイルがあります。
- ロンドン・ドライジン:最も一般的。ドライでスパイシーな味わい。タンカレー、ボンベイ・サファイアなど。
- オールド・トム・ジン:やや甘め。クラシックカクテルによく使われます。
- ジェネヴァ(ジュネヴァ):ジンの祖先。モルトの風味が強く、ウイスキーに近いニュアンス。
- クラフトジン:地域性やボタニカルにこだわった現代的ジン。国産ジンやスモールバッチ製法が特徴。
・ジンの香りとボタニカルの世界
ジンの最大の魅力はボタニカルによる“香りの個性”です。
定番のジュニパーベリーに加えて、以下のような素材が使われることがあります:
- 柑橘類(レモンピール、オレンジピール)
- スパイス(カルダモン、コリアンダーシード、シナモン)
- ハーブ(アンジェリカ、リコリス、ラベンダー)
- 花や果実(ローズ、サクラ、ユズ、梅)
クラフトジンでは、日本ならではの素材(ヒノキ、抹茶、昆布など)も登場しており、その香りは無限の広がりを見せています。
ジンの楽しみ方
ジンはシンプルな飲み方でも個性が際立ちます。
- ストレート/ロック:香りをダイレクトに楽しみたい方におすすめ。
- ジントニック:最もポピュラーな飲み方。ジンとトニックウォーターの相性が重要。
- ジンフィズ、ネグローニ、マティーニなどのカクテル:ジンの魅力を最大限に引き出すクラシックカクテル。
まとめ
ジンは、ただの蒸留酒ではありません。
一杯に“香りのストーリー”が詰まったアロマティック・スピリッツなのです。
これからの連載で、銘柄ごとの魅力や、おすすめのカクテルレシピ、蒸留所の探訪記などをお届けしていきます。
ぜひ一緒に、ジンの香り深い世界へ旅していきましょう。
スタッフ一同、お客様のご来店お待ちしております。